チーイリチー(チーイリチャー)‐那覇市山羊料理居酒屋「酒処よっちゃん。」

沖縄の珍料理、チーイリチー(チーイリチャー、血炒め)とは。

沖縄の珍料理、チーイリチー(チーイリチャー)。
肉と野菜を血で炒め煮したもの。血の炒め物ことを、うちなーぐちでチーイリチーと言います。
「は？血で？炒めるの？本気なの？」
そう思ったあなた。本気です。
チーイリチャー、血イリチーなど細かい呼び方は様々ですが、沖縄にはチーイリチーは２種類あります。
・ヤギのチーイリチー。
・豚のチーイリチー。
文字通り、豚の肉を豚の血で炒めたものと、山羊の肉を山羊の血で炒めたものがあります。
豚のチーイリチーは、昔は沖縄各地で食べられていましたが、食品衛生などの関係上から血液を卸せるところが減ったり、戦後に豚産業が一時衰退したりして、今は文化として残った金武町（きんちょう）のものが有名です。
山羊のチーイリチーを出しているお店は沖縄中に散見しており、山羊料理専門店で提供されています。比較的食べられるお店が多い印象です。有名な老舗店は那覇市に多くあります。
（地域によって、チーイリチャー、チーイリチーと呼び方が変わる模様。那覇はチーイリチーが多いです）

チーイリチー(チーイリチャー)の栄養。鉄分が豊富。

食材を血で炒めて食べるので、鉄分がとっても豊富。（当たり前か）
銅、亜鉛などのミネラル、その他、ビタミンやタンパク質も豊富なので、増血作用と滋養強壮に効果的と言われています。
肉と野菜と血。料理としてその姿はあまり浮かばないかもしれませんが、入ってるもので考えると、めちゃくちゃ身体によさそうですよね。

それもそのはず、動物の血を使った料理は昔から世界中で食されています。
もちろん、文化的、宗教的に血の食用を禁じている国や地域も多くあります。
しかし、西洋、東洋、アフリカなど世界各地で血のソーセージや血のスープ、血の炒め物は食べられており、薬膳や長寿、栄養補給など滋養の食べ物として文化が続いています。
日本ではあまり馴染みがないですが、世界規模で考えれば、血液というこんなに栄養豊富な素材を無駄にするなんてとんでもない！という国が多いということですね。

チーイリチー(チーイリチャー)のレシピ、作り方。

上記、調べた限り山羊豚共通でポピュラーなものを紹介しましたが、野菜や調味料などは店によって個性があり、全然違います。
野菜なしでお肉だけのお店、根菜は入れないお店など、様々。
山羊のチーイリチー(チーイリチャー)は内臓が入っていたり、葉野菜がレタスだったりするお店もあったりと、お店のこだわりが出ます。
作り方、素材はいろいろですが、どれも最後に血で炒め煮たあとには、黒光った炒め物が完成します。

ヤギのチーイリチー(チーイリチャー)の味わい。

鉄分がむんむんしている味がします（？）
鉄分が超豊富ということもあり、味わいとしてはレバーに近く、やはり同じような感想を持つ人が多い模様です。
血は炒め煮して水分が飛ぶとレバーペーストっぽい感じになり、それがお肉や野菜と絡み合ってGOOD。

豚のチーイリチーは生臭く感じる人も一定数いる模様。
そのためか、豚のチーイリチーはwithニンニクがスタンダード。大量の刻みニンニクがチーイリチーの上に乗って出てきます。
ニンニクと豚の血の相性が良くて、これがウンメェーとのこと。その日の用事は全部キャンセルですね。

ヤギのチーイリチーは、むしろ山羊汁よりも癖が少なく、食べやすいとの意見も。
いつか二つのチーイリチーを横に並べて食べ比べてみたいものです。

沖縄でチーイリチー(チーイリチャー)を食べれるお店。

ヤギのチーイリチーの名店

店名

山羊料理二十番 

住所

沖縄県那覇市安里388-6

豚のチーイリチーの名店

店名

久松食堂

住所

沖縄県国頭郡金武町字金武41

那覇で山羊料理チーイリチー（チーイリチャー）を食べるなら
「酒処よっちゃん。」で

那覇市で山羊料理とおつまみを提供している居酒屋「酒処よっちゃん。」でも、この度「チーイリチー(チーイリチャー)」の提供を開始しました。
人参、ごぼう、大根などたっぷりの根菜と、店舗自慢のお出汁で味をつけた「山羊すね肉の根菜煮込み」
こちらをベースにして、山羊の血で炒めた健康満点のおつまみです。
山羊すね肉煮込みもレギュラーメニューとなり、血の在庫があるときは山羊すね肉の煮込みとチーイリチーを両方共提供し、血が無いときは煮込みのみの提供となります。
どなたでも食べられる山羊料理を提供している「酒処よっちゃん。」の中では癖のあるお料理となりますので、初めての方は両方をハーフで注文してもよろしいかもしれません。
どちらもご飯ともお酒とも相性抜群なので、ぜひ一度店舗でお召し上がりください。