■ ハイケイとは? 〜見直される沖縄の親鳥文化〜
「ハイケイ(廃鶏)」とは、採卵を終えた親鳥のこと。沖縄では昔から、親鳥の肉をBBQや煮込み料理などで活用してきました。しかし、沖縄北部以外の市場では流通しにくく使用量が追い付かず、廃棄率の多さが問題視されています。
合同会社美らヤギでは、この「親鳥(ハイケイ)」を活かす持続可能な食のあり方に注目し、地元畜産業、食鳥加工場と連携しながらアップサイクル食材としての活用を進めています。
■ ハイケイの味わい — 濃厚で奥深い「親鳥」の魅力
ハイケイ(親鳥)の最大の特徴は、濃厚な旨味としっかりとした歯ごたえです。若鶏とは異なり、長期間育った親鳥の肉質は繊維が発達しており、噛むごとに深いコクが感じられるのが特徴です。
特に以下のような味わいの個性があります:
- 旨味の強さ
時間をかけて育った分、筋肉中にうま味成分(イノシン酸)が多く含まれ、煮込みやスープにすると深い出汁が出ます。 - しっかりした肉質
肉に張りがあり、食べごたえのある食感が特徴。調理法を工夫することで、若鶏にはない豊かな味わいを楽しめます。 - スパイスやハーブとの相性の良さ
旨味がしっかりしているため、スパイス、香草、島マース(塩)、黒糖などとの相性も抜群。鶏ガラから取った出汁も風味豊かで、カレーやラーメンにも活用できます。
沖縄では昔から「親鳥を使った沖縄そば」や「親鳥の煮込み」が家庭料理として親しまれてきました。美らヤギではこの伝統的な魅力を現代の加工技術やレシピで引き出し、新しい形で再提案していきます。
■ ハイケイを活用した新商品開発
私たちが目指すのは、単なる食品加工ではありません。
「命をまるごと活かす」ことを目標に、現在ハイケイを主原料とした新商品を開発中です。
・ハイケイ特有の旨味と食感を活かしたレシピ構築
・沖縄の伝統食材やスパイスとの組み合わせ
・食品ロス削減とSDGsへの貢献を目指す企画設計
開発中の加工食品は、家庭でも手軽に楽しめるよう、冷凍対応や真空パック化も検討しています。業務用展開やギフト対応など、商品化後の販路にも広がりを持たせる構想です。
■ ハイケイ活用が広げる、沖縄の食
沖縄県内では現在、年間数十万羽のハイケイが発生しており、その多くが活用されないまま処理されています。
私たち美らヤギのハイケイ事業では、以下の3つの視点を軸にしています
- 未利用資源の再活用(食品ロス削減)
- 地域畜産業との共創(地産地消・農業支援)
- 新しい沖縄食文化の創出(伝統と革新の融合)
沖縄に根ざした一次産業の価値を向上し、持続可能な循環型フードビジネスを目指しています。
■ 県主催の地域イベントでお披露目予定(2025年8月開催)
2025年8月開催予定の沖縄県主催「ぬちぐすいフェア」では、屋台にてハイケイを活用したメニューの提供・プロモーションを行う予定です。詳細が決定次第、情報を更新いたします。
日時:2025年8月10日・11日
場所:パレット久茂地1F広場
イベントでは、美らヤギや沖縄県産食材のメニュー提供も行い、「命を活かす食」「沖縄ならではの食」の可能性を体感いただけます。アルコールやソフトドリンクも提供予定です。
■ お問い合わせ・コラボレーションのご相談
今後、自治体との連携、商品開発に関する共同企画なども積極的に行う予定です。ハイケイや沖縄食材を活かした事業のご相談は、下記よりお気軽にご連絡ください。
※ハイケイの卸売りに関しては検討中の為、現在受け付けておりません。
合同会社美らヤギの使命:沖縄の食文化を未来につなぐ
ヤギも鶏も、私たちの食卓を支える大切ないのち。
沖縄の伝統食文化を受け継ぎながら、未来の持続可能な社会を目指して。
合同会社美らヤギは、食の価値を見つめ直す【食文化の再設計】にこれからも挑戦していきます。
店舗「酒処よっちゃん。」にてハイケイを提供中
ハイケイを活用したメニューは居酒屋「酒処よっちゃん。」にて実食いただけます。
メニュー例
■ハイケイの焼き鳥
■ハイケイの塩キャベツ炒め
■ハイケイのタレ焼き
■ハイケイの皮ポン酢
- 営業時間
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18:00~25:00 日曜15時~23時
- ご予約
- お支払方法
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現金、クレジットカード、paypay
- 店内席数
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テーブル席 4人掛×3
カウンター席 8席 - 喫煙
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全席喫煙可
- 店舗住所
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沖縄県那覇市久茂地2丁目6−16 リバーサイドテラス 2階-B
当店は那覇市久茂地川沿い、海鮮居酒屋鰓呼吸様の2階にございます。
建物右手の階段より2階へお上りください。 - SNS